戦術核 tactical nuclear weapons 2005 12 20
2005年12月18日の共同通信社には、このようなニュースがあります。
戦術核250発が所在不明 ウクライナ武器密輸疑惑
【モスクワ18日共同】
ウクライナのクチマ前政権時代などの武器密輸疑惑を調査する、
議会委員会のシンチェンコ委員長は18日までに、
旧ソ連時代にウクライナに配備された戦術核弾頭のうち250発が所在不明で、
第三国などに密輸された可能性があることを明らかにした。タス通信が報じた。
1990年代にウクライナからロシアへ移管されたとされる核弾頭数と、
実際にロシア側が受け取った弾頭数に250発の差があることが判明したという。
これまでの検察の捜査でロシアの武器商人の武器密輸への関与が明らかになっており、
クチマ前政権とロシアが絡んだ大規模な武器密輸疑惑がさらに広がったといえる。
実に困ったことになりました。
どうやら、核軍縮の前に、核兵器の「管理」が問題になりそうです。
「行方不明になってしまった核兵器」は、今、どこにあるのか、
そして、「行方不明になっている核兵器」が、まだ他にあるのか、不安です。